東栄新薬株式会社(所在地:東京都三鷹市、代表取締役:元井 章智)は、東京薬科大学薬学部免疫学教室と共同で行った、当社の露地栽培アガリクスKA21株(以下、アガリクスKA21)に関する研究成果として、アガリクスの主成分であるβ-グルカン(ベータグルカン)の測定方法を確立いたしました。今回、この研究成果を受けて「β-1,6-グルカナーゼ変異体とβ-1,6-グルカンの測定方法」として特許登録が行われましたことをご報告いたします。
■概要
<特許番号> 特許第7052967
<登録日> 2022(令和4)年4月4日
<特許権者>東栄新薬株式会社
<発明者>山中大輔、大野尚仁、元井益郎、元井章智
<発明の名称>
β-1,6-グルカナーゼ変異体とβ-1,6-グルカンの測定方法
<技術分野>
本願発明は、β-1,6-グルカンの切断活性を持たず、β-1,6-グルカンに対する特異的結合活性を有するβ-1,6-グルカナーゼ変異体と、このβ-1,6-グルカナーゼ変異体を用いたβ-1,6-グルカンの測定方法に関する。
■本特許について
本特許は、東京薬科大学薬学部免疫学教室と共同で行った、当社の露地栽培アガリクスKA21株に関する共同研究の中から発案された技術です。関連する技術として、2021年10月26日に登録された特許「β-グルカン結合タンパク質、β-グルカン検出キット、人工DNAおよび細菌(特許第6966756号)」、2020年9月7日に特許出願した「β-1,6-分岐β-1,3-グルカンまたはβ-1,3-グルカンの検出・定量方法および検出・定量キット(特願2020-149797)」があります。(どちらも特許権者は当社 東栄新薬株式会社)
β-グルカンの測定に関連する技術として、以下への応用が期待されます。
■β-グルカン(ベータグルカン)について
β-グルカンは、キノコ、カビ、酵母など真菌類の細胞壁に含まれる成分で、β-1,3-グルカンとβ-1,6-グルカンに大別されます。
β-1,3-グルカンは免疫細胞のDectin-1に結合することで免疫応答に関わる他、β-1,3-グルカンの認識システムは、医療現場で深在性真菌症の診断に応用されています。
露地栽培アガリクスに含まれるβ-グルカン
■東栄新薬株式会社について
露地栽培アガリクスKA21株のメーカーである東栄新薬株式会社は、これまでにアガリクスKA21に関する研究開発を25年以上行い、国際論文発表数は32本とアガリクスメーカーの中でも最も多くの研究実績があります(*1)。麻布大学獣医学部、慶應義塾大学SFC研究所、国立長寿医療研究センター、至学館大学健康科学部、順天堂大学医学部、東京大学食の安全研究センター、東京薬科大学薬学部免疫学教室などとの共同研究実績があり、露地栽培アガリクスKA21に関する様々な有益なデータを発表しています。
https://toeishinyaku.com/
(*1) 2022年1月各社ホームページ・pubmedより(自社調べ)
■東栄新薬株式会社の露地栽培アガリクスKA21
アガリクスの原産地ブラジルの大自然の中、キング・アガリクス21(=KA21)株を使用して、太陽の下、露地栽培されたアガリクス。暗所で栽培される通常のハウス栽培アガリクスに比べ、サイズは大きく育ち、ビタミンやミネラル (*2)などが多いといった特徴があります。
(*2) 日本食品分析センター調べ
左:露地栽培アガリクス 右:一般的なアガリクス (ハウス栽培)
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