執筆者:元井章智(サプリメントアドバイザー NR=栄養情報担当者)
健康食品の市場規模は1兆2000億円超という試算もあり、サプリメントや健康食品は、毎日の健康や体力を考える人たちに広く愛用されています。食事をとる感覚で常備している人もいるようで、サプリメントや健康食品は私たちの日常生活に欠かせないものになりつつあります。
そんな健康食品の中でも、注目を集めているのがアガリクスです。アガリクスは、一般の病院やクリニックなどの医療機関で行われている保険診療をサポートする分野でも認知されています。使用頻度の高い健康食品として、プロポリスやAHCC、漢方薬を抜いて堂々の支持率ナンバーワンに輝いています。
どうしてアガリクスはそんなに注目を集めているのでしょうか。アガリクスとはどのようなものなのか、アガリクスの栽培方法や賢い選び方などをご紹介しましょう。
アガリクスは、南米ブラジルを原産とするキノコです。サンパウロの郊外にあるピエダーテ地方に自生していました。ピエダーテ地方はアガリクスの生育に必要な適度な降雨があるだけでなく、日中の気温は35度以上になりますが夜になると20度から25度に下がるといった気候条件がそろっている地域です。
現地ではアガリクスは「神のキノコ」「幻のキノコ」と呼ばれていることからしても、アガリクスの珍重されてきた歴史がうかがえます。
そのような中、アガリクスに最初に注目したのはアメリカの研究者たちでした。のち、1965年ごろには日本でもその有用性が知れ渡り、1970年ごろから日本においてハウス栽培が始まります。こうして、アガリクスは瞬く間に認知度を上げ、現在では高い支持を得ている健康食品になっています。
アガリクスには3つの栽培方法があります。ひとつは露地栽培です。弊社は、ブラジルに露地栽培農場を持つ唯一のメーカーです。ブラジルの大自然の恵みを豊富に蓄えた土壌から、傘の大きい栄養価の高いアガリクスを栽培しています。
(ブラジルの大自然の中で行われるアガリクスの露地栽培)
(苛酷な自然環境を生き抜いた露地栽培アガリクス)
2つ目の栽培方法は、ハウス栽培です。現在、日本や中国などで行われています。ハウス栽培といってもイチゴやトマトなどを育てているビニールハウスとは全く異なります。アガリクスのハウス栽培は、暗い小部屋で行われます。
(暗い小屋の中で行われるハウス栽培)
(人工的な環境で育ったハウス栽培アガリクス)
日光を遮ったジメジメした暗室で栽培しているので大量生産や安定供給を可能としていますが、育てられたアガリクスの大きさは露地栽培の5分の1ほどしかなく、栄養価も露地栽培のものに比べて低くなってしまいます。
(サイズの比較 左:ハウス栽培アガリクス 右:露地栽培)
アガリクスには、もうひとつ、タンク培養という栽培方法があります。タンク培養は、アガリクスの根っこにある菌糸体をタンクの中で人工的に培養する方法です。露地栽培やハウス栽培に比べて安価で容易に大量に生産できることから、一時期、異業種からの参入メーカーがこのタンクによる菌糸体の培養で多くのアガリクスを栽培していました。
(菌糸体培養に使われるタンク)
(普段は食べない【菌糸】の部分を人工的に培養)
しかし、タンク培養されたアガリクスには菌糸体に食経験がなく安全性に疑問符がつきます。そのため、現在ではタンクによる菌糸体培養はほとんど行われていません。
雨風といった自然の営みに耐え育った露地栽培は、土壌にもよりますがアガリクスの主成分であるβ-グルカンはハウス栽培に比べて約1.5 倍、世界的に注目を集めているビタミンDは約34倍も含有しているという研究結果があります。
そのほか、カルシウムで約26倍、銅で約10倍の含有量があり、鉄分やセレンなども多く含まれているという報告もなされています。信頼できるアガリクスを選ぶなら、ブラジル産の露地栽培されたアガリクスでしょう。
弊社は、ブラジルの農園で露地栽培を行っています。完全無農薬栽培、残留農薬検査、重金属検査なども徹底して行っていますので、ブラジルの大地の恵みをたっぷりと吸収して肉厚に育った安全性の高いアガリクスの製品化に力を注いでいます。
(ブラジルで完全無農薬で栽培された弊社のアガリクス)
また、一般の健康食品会社のように片手間でアガリクス製品を製造しているわけではなく、アガリクスを専業としているメーカーです。現在まで国際論文を多く発表するなどアガリクスに対する研究開発の姿勢も他アガリクスメーカーを圧倒しており、アガリクスに関する知識や研究結果の蓄積には自信があります。
(アガリクスメーカー最多となる国際論文数)
弊社の「キングアガリクス100」は、その名の通り、アガリクス100%の製品です。米粉やビール酵母といったいわゆるかさ増しのために使われるような賦形剤や添加物は一切使用していません。
安全、安心、高品質のアガリクスを選ぶなら、信頼できる専業メーカーが製造、ブラジルで露地栽培されたアガリクス100%の製品をお選びください。そして、品質の違いを実感していただければと思います。
執筆者プロフィール
元井章智
東栄新薬株式会社代表取締役社長
株式会社ケーエーナチュラルフーズ代表取締役社長
慶應義塾大学SFC研究所所員、東京薬科大学薬学部免疫学教室専攻
日本抗加齢医学会会員、NR(栄養情報担当者)・サプリメントアドバイザー
参考文献
1) S.P.Wasser et al.,Int J Med Mushrooms,4,267-290(2002)
2) RW.Kerrigan et al.,Mycologia,97,12-24(2005)
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11) N.Ohno et al.,Carbohydr Res,316,161-172(1999)
12) M. Motoi et al.,Int J Med Mushrooms,17,799-817(2015)
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