執筆者:元井章智(サプリメントアドバイザー NR=栄養情報担当者)
最近、一般的な病院で行う西洋医学をサポートする医療として注目を浴びているのが補完代替療法です。
補完代替療法の種類は多岐にわたり、さまざまなサプリメントや健康食品が健康維持のために用いられています。西洋医学がいかに進歩しても健康問題のすべてが解決するわけではないため、補完代替療法の重要性はますます高まっています。
そんな補完代替医療の分野で、もっとも注目を集めているのが、アガリクスです。アガリクスとはどんなものなのか、アガリクスの産地や栽培方法、有用なアガリクスの選び方などについて解説してみましょう。
アガリクスは、ご存知の方も多いと思いますがブラジル原産のキノコです。「健康の地」「長寿の地」として知られていたブラジルのピエダーテ地方に自生していました。その希少性からアガリクスは「神のキノコ」「太陽のキノコ」などと言われながら食されてきました。
ブラジルは、世界最大の熱帯雨林や多くの生き物の命を育むアマゾン川など、手付かずの大自然が残る地です。アガリクスは、そんな肥沃な大地から土壌の栄養分を存分に吸収するだけでなく、太陽の光をたっぷりと浴びて大きく育っています。
(ブラジルの大自然)
そもそも補完代替医療とは、一般的な病院、クリニックなどの医療機関で行われている主に西洋医学の保険診療をサポートするものです。病中や病後の健康維持のために、多くの人に支持されている療法です。
それについて厚生労働省からの助成金を活用して行った調査があります。その調査では補完代替療法として利用されているサプリメントや健康食品中、実に60.6%というもっとも多くの支持を受けているという結果となったのが、アガリクスでした。
サプリメントや健康食品の中でも使用頻度の高いものとしては、プロポリスやAHCC、漢方薬などがあります。しかし、プロポリスは28.8%、AHCCは8.4%、漢方薬は7.1%と、その調査結果はアガリクスの足元にも及びません。
使用頻度60.6%という結果を持つアガリクスは、保険診療をサポートする力強い存在として、多くの人に愛用されてきたのです。
ブラジルを原産国とし、多くの指示を集めているアガリクスですが、市販されているアガリクスのどれにも同じ有用成分が含まれているとは限りません。実は、アガリクスは産地や栽培方法によって、その有用性に大きな差が出てしまいます。
アガリクスの産地は主にアガリクスの原産国であるブラジル、日本、中国です。日本や中国では、気候の面からハウス栽培しか行われていません。ハウス栽培といっても日本でよく見られる明るいビニールハウスのイメージとは正反対の、ジメジメとした暗室の中で太陽の光を浴びることなく栽培されています。そのため、ブラジルで露地栽培されたものの5分の1ほどにしか育たないものもあるようです。
(暗い小屋の中で行われるアガリクスのハウス栽培)
(人工的にハウス栽培された小ぶりなアガリクス)
(サイズの比較 左:ハウス栽培 右:露地栽培)
栄養成分の比較を行った研究も出ています。土壌にもよりますが、ブラジル産のアガリクスは日本産のアガリクスに比べてカルシウム約26倍、銅は約10倍、セレンは約2倍以上、鉄は約2倍弱、世界的に注目を集めているビタミンDにいたっては約34倍も多く含有しているという結果でした。
ブラジル産の露地栽培されたアガリクスには、日本人に不足しがちと言われているカルシウムや鉄も多く含まれていることがわかります。また、日本食品分析センターの調べによると、アガリクスの主成分であるβ-グルカンも、露地栽培では12.4g/乾燥品100gに対し、ハウス栽培のアガリクスは8.2g/乾燥品100gという結果が出ています。
β-グルカンを含め多くの成分で、ブラジル産露地栽培のほうがハウス栽培の数値を上回っていることをアガリクス選びにお役立てください。。
弊社は、ブラジルに露地栽培用のアガリクス農場を持つメーカーです。
(ブラジルの露地栽培農場)
露地栽培はハウス栽培に比べてコストが10倍以上かかりますが、質がよく有用性の高いアガリクスを提供できるよう、一度使った土地での栽培をせず肥沃な大地でアガリクスの露地栽培に取り組んでいます。無農薬での栽培にもこだわっています。
(ブラジルの肥沃な大地で農薬栽培されたアガリクス)
アガリクスに関しての研究開発にも積極的で、国際論文の発表数は主要アガリクスメーカーの中でトップの28本を誇ります。製品の質の高さや有用性を裏付けるためのデータをしっかりと自社に蓄積させながら製品開発を行っている点は、ほかのアガリクスメーカーには決して真似のできないことと自負しています。
アガリクス製品ならどれも同じではありません。長年培ってきた研究に基づいて製品化している弊社の「キングアガリクス」は、アガリクスに真摯に向き合っている弊社の自信と実績の証です。
執筆者プロフィール
元井章智
東栄新薬株式会社代表取締役社長
株式会社ケーエーナチュラルフーズ代表取締役社長
慶應義塾大学SFC研究所所員、東京薬科大学薬学部免疫学教室専攻
日本抗加齢医学会会員、NR(栄養情報担当者)・サプリメントアドバイザー
参考文献
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2) RW.Kerrigan et al.,Mycologia,97,12-24(2005)
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