執筆者:元井章智
ちまたにはサプリメントや健康食品が溢れていますが、その中でも老若男女に注目されているのが、アガリクスです。アガリクスは、ブラジルのピエダーテ地方に自生していた貴重なキノコです。
学名は「アガリクス・ブラゼイ・ムリル」「アガリクス・ブラジリエンシス」などとされ、和名を「カワリハラタケ」「ヒメマツタケ」と呼んでおり、1965年ごろから日本に入ってきました。
今では国内の一般病院やクリニックなどで行われている保険治療をサポートする補完代替療法で最も多く使用されるようになるなど、注目を集めています。
(補完代替療法で選ばれているサプリメント)
このような中、このアガリクスの安全性を危惧する事件が起こりました。アガリクスに発がん性が確認されたというのです。事の真相は何なのか。ここでは、真実を確かめてみたいと思います。
アガリクスに「発がん性がある」と間違った情報が流れ、風評被害が発生したことがあります。
これは、中国産の粗悪な品質だったアガリクスによる肝機能障害の報告により、厚生労働省から「一部のアガリクスには発がんプロモーション作用がある」といった注意喚起がされたことがきっかけで起こりました。
そもそも、一部の中国産アガリクスに認められた「発がんプロモーション作用」とは突然変異した細胞の増殖を促進する作用のことで塩などにも含まれ、「発がん性」とは異なります。
また、アガリクスの主な産地は原産国ブラジルのほか、日本や中国といった国があります。厚生労働省が注意喚起を行ったアガリクス製品は、中国産のものでした。中国はPM2.5といった大気汚染、重金属による土壌や水質汚染のニュースからも分かるように、安全性が確保されていない環境でアガリクスが栽培されているケースがありました。
しかし、「アガリクス」と「発がん性」という言葉だけが独り歩きし、正確な情報が伝わらないことによって、すべてのアガリクスに発がん性が認められるような風評被害が世の中に広まってしまったのです。
中国産のアガリクスには一部に粗悪品があることがわかりましたが、それ以外の国で栽培されているアガリクスについて安全性は確保されているのでしょうか。
日本でもアガリクスは多く栽培されています。日本における食品の品質管理や安全性の確認技術は、世界トップレベルと言ってよいでしょう。「日本産」は、世界に誇れる証ですので安全性については問題ありません。
しかし、原産地ブラジルの自然環境とは異なる日本では、暗い小部屋を利用したハウス栽培でしかアガリクスを育てることができません。また、日本は土地が狭いので土壌が痩せているといった課題もあり、露地栽培のアガリクスと比較すると栄養価の低いという点は否めません。
(暗所で日光を遮って行われるアガリクスのハウス栽培)
(こぶりで栄養価の低いハウス栽培アガリクス)
弊社のアガリクスはブラジルで露地栽培されたものです。そして、露地栽培を行っているのは弊社のブラジル農場以外にはほとんどありません。
ブラジルは、500万種を超える生き物が生息しているアマゾン川やその周辺に広がる世界最大の熱帯雨林などを有する地球の中でも稀に見る豊かな地です。肥沃な大地には豊富な栄養分がたっぷり詰まっており、地中の栄養を吸収して弊社のアガリクスは大きくなります。
(ブラジルの弊社農場付近の風景 手つかずの大自然が残っています)
また、太陽の下で行われる露地栽培は天然に最も近いとされ希少性が非常に高いのも特徴です。
(太陽の下で行われる露地栽培)
(希少性の高い露地栽培アガリクス)
土壌にもよりますが、日本のハウス栽培のものと比較すると、約5倍の大きさのものが育つだけでなく、主要な成分β-グルカンの含有量もハウス栽培と露地栽培を比較するとハウス栽培の約1.5 倍もの含有量が確認されたものもあります。
(サイズの比較 左:ハウス栽培 右:露地栽培アガリクス)
世界的に注目されているビタミンDはハウス栽培の約34倍、カルシウムは約26倍、銅は約10倍という数字も出ており、露地栽培で育てられたアガリクスがいかに栄養価の高いものなのかが良くわかります。
また、弊社は事前に土壌の調査を行っていますし、完全無農薬栽培を実施しています。一層の安全・安心を兼ね揃えた高品質のアガリクスの製品化を実現しているのです。
(残留農薬試験結果 420全項目で残留農薬は検出されませんでした)
アガリクスは産地や栽培方法で安全性や栄養価に大きく差が生じてしいます。高品質なアガリクス製品を選ぶなら、断然、ブラジルで露地栽培されたアガリクスを使った製品を選択するべきでしょう。
でも、それだけで十分とは言えません。アガリクスに対して真摯な態度でのぞんでいる信頼できる専業メーカーが製造していることも、安全・安心なアガリクス製品を手に入れる際には重要なポイントです。
弊社は、20年以上アガリクスに関する研究開発に力を注いでおり、東京大学食の安全研究センター、東京薬科大学薬学部免疫学教室、慶應義塾大学SFC研究所、順天堂大学医学部、麻布大学獣医学部などとの共同研究実績があります。そして、信頼性の指標となる国際論文の発表数は28本と他社を大きく上回る本数です。
アガリクスについて知り尽くしているアガリクス専業メーカーだからこそ、アガリクスの持つ有用性を最大限に享受できる製品を提供できると自負しています。
アガリクスを選ぶなら、ブラジル産、露地栽培、そして研究開発に注力しているアガリクス専業メーカーの製品をお選びいただければ、発がん性とは無縁の安全性の高いアガリクス製品を利用することができるでしょう。
投稿者プロフィール
元井章智
東栄新薬株式会社代表取締役社長
株式会社ケーエーナチュラルフーズ代表取締役社長
慶應義塾大学SFC研究所所員、東京薬科大学薬学部免疫学教室専攻
日本抗加齢医学会会員、NR(栄養情報担当者)・サプリメントアドバイザー
東栄新薬では、取扱商品ごとにお問い合わせ窓⼝を設けております。各窓⼝までお問い合わせください。
※アガリクスKA21製品に関するお問い合わせは、各販売会社へお問合せ下さい。
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株式会社ケーエーナチュラルフーズ