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2018.06.17
アガリクス関連情報

菌株で異なる、アガリクス製品の特徴と品質

菌株で異なる、アガリクス製品の特徴と品質

菌糸

執筆者:元井章智

健康志向の方たちに愛用されているサプリメントのアガリクスは、大変飲みやすく、子どもからお年寄りまでどなたにも好まれています。

 

アガリクスは、ブラジルが原産地のキノコの一種です。多種多様なサプリメントがある中で、アガリクスは健康維持のために継続して毎日摂取している方が多い人気商品。

 

国内では数多くの企業やメーカーが、アガリクス製品を製造・販売していますが、アガリクスの産地、菌種(菌株)、栽培方法などで製品の特徴が異なるのはご存知でしょうか。

 

また製造元は、長年研究・開発をしている専門メーカーもあれば、多種多彩な健康食品を扱う企業やメーカーなどもあって、アガリクスに関する高度な知識や専門性のレベルに差があるのが実情です。

 

数あるアガリクス製品の中から、品質の良いものを選ぶためには、いくつかの重要ポイントがあります。それらを解説していきますので、購入の際は参考にしてみてください。

 

露地栽培が可能な菌株はキング・アガリクス21=KA21株

サプリメント・健康食品の分野で人気のあるアガリクス製品は、数多くのサプリメントメーカーや企業から発売されています。

 

しかし同じ製品名とはいえ、菌株、産地、栽培方法などによって、品質が異なることが分かっています。

 

国立健康・栄養研究所のデータベース「健康食品の安全性・有効性情報」には、アガリクスは「菌株、栽培条件、産地により、その特性や含有成分が異なる」と明記されています。

 

また、厚生労働省は「原材料や製品でかなり品質に差異がある」と注意喚起しています。

 

アガリクス製品の特徴の一つには、菌株の違いがあります。

 

例えば市販のヨーグルトもメーカーによって菌株が違うのと同じように、アガリクスにも菌株の種類があります。

 

アガリクスの代表的な菌株は、キング・アガリクス21=KA21株をはじめ、岩出101株、ITO-S株などがあります。

 

弊社のブラジル産露地栽培アガリクス=「キングアガリクス」は、キング・アガリクス21=KA21株を使っています。

菌糸

(キング・アガリクス21=KA21株の電子顕微鏡写真)

 

それぞれのメーカー独自に菌株の研究開発に取り組んでいますが、キング・アガリクス21=KA21株はアガリクスの菌株の中で最多の研究実績を誇ります。

 

東京薬科大学免疫学教室、東京大学食の安全研究センター、慶應義塾大学医学部、順天堂大学医学部、麻布大学医学部などの先端学術機関と20年以上もの研究実績があり、発表された国際論文数は28本と他の菌株と比較しても群を抜いています。

論文数

これまでの研究では、キング・アガリクス21=KA21株は、日光の下でも生育する強い菌株を何世代にも渡って選別してきており、栽培が最も困難といわれる露地栽培が可能な数少ない菌株とされています。

 

アガリクスの栽培方法で違う、製品の質

アガリクスの栽培方法には、ハウス栽培と露地栽培があります。同じ菌株であっても、この栽培方法の違いによって品質には大きな差が生じます。

 

現在、国内で流通するほとんどのアガリクス製品は、ハウス栽培によるアガリクスを原料にしています。ハウス栽培は、一切日光を浴びずにジメジメとした小屋の中で行われるのが特徴です。天候に左右されることなく一年中栽培が可能なので、大量に生産することが可能です。

ハウス栽培

(日光を遮った人工的な環境で行われるハウス栽培)

ハウス栽培

(人工的な環境下で育ったハウス栽培アガリクス)

 

一方の露地栽培は、自然環境の中で行われる方法です。露地栽培は、原産地ブラジルの限られた土地でしか栽培されておらず、それは弊社のブラジル農場以外にはほとんどありません。

 

露地栽培は天候の影響を受けるため栽培が困難で、収穫量もわずかです。しかし品質は大変良く、最も天然に近いアガリクスとの評価を得ています。

農場

(大自然の中で行われる露地栽培)

キングアガリクス

(過酷な自然環境を生き抜いた露地栽培アガリクス)

 

ハウス栽培と露地栽培によるアガリクスは、見た目からまったく異なります。ハウス栽培ものはサイズがどれも小さく、アガリクス本来の大きさには育ちません。大自然の恵みをたっぷりと吸収して生育するブラジル産露地栽培のアガリクスは、ハウス栽培の5倍以上のサイズに成長し、手のひらに乗せるとずっしりとした重みを感じます。

サイズの比較

(左:ハウス栽培アガリクス  右:露地栽培アガリクス)

 

もちろん栄養素の含有量も大きく違います。弊社のブラジル産露地栽培アガリクス=「キングアガリクス」と、日本産ハウス栽培アガリクスの栄養成分を比較したデータによると、「キングアガリクス」はアガリクスの主成分であるβグルカンは約1.5倍、世界的に注目されているビタミンDが約34倍、カルシウムが約26倍、銅は約10倍という数値でした。

β-グルカンビタミンDアガリクスの栄養素

アガリクス栽培には肥えた土壌が必須、大自然に囲まれたブラジルが最適

日本に流通しているアガリクス製品の産地は、日本、ブラジル、中国が代表的です。

 

アガリクスは、ブラジルのピエダーテ地方にしか自生しない貴重なキノコです。原住民の間でも、「幻のキノコ」「神のキノコ」「太陽のキノコ」などと呼ばれており、今でも大変希少なキノコとして大切にされています。

 

ブラジルは世界最大の熱帯雨林や世界最大・最長河川であるアマゾン川を有する地。手付かずの大自然が多く残る肥えた土壌は、地中の豊富な栄養素を吸収して成長するアガリクスの栽培には最高の環境です。そして一年中温暖な気候と定期的な豪雨など、ブラジルはアガリクスの露地栽培に必要な気象条件を満たしています。

ブラジルの大自然

(アガリクスの栽培に最適なブラジルの自然環境)

 

日本産の食材は安全基準が高く、厚い信頼があるのが特徴です。しかし日本の土地は狭く、同じ場所で繰り返し栽培することで土地は痩せ、栄養価も下がります。品質の良いアガリクスを収穫するのは難しい環境といえるのです。

 

中国で栽培されたアガリクスは、大気汚染、水質汚染、土壌汚染など環境汚染などが心配要素です。このような環境下で栽培された農産物は、果たして安全なのでしょうか。

 

また中国から乾燥キノコを輸出する際にはカビの繁殖を抑えるために、大量のホルマリンを用いることが知られています。過去には、中国産アガリクスを摂取して肝機能障害などの副作用を起こしたという報告もあります。

 

安全性・有用性に関する研究・開発の実績ある専門メーカーを選ぶ

アガリクスは露地栽培が大変難しいこともあって、一年中栽培が可能で人の手間もそう掛からないハウス栽培が主流となっています。そのため専門メーカー以外のさまざまな企業やメーカーが参入しアガリクスを製造・販売しています。

 

アガリクスだけに力を注ぐ専門メーカーは数少なく、ほとんどがアガリクス以外にもさまざまな健康食品を扱っているメーカーや企業です。

 

弊社は数少ないアガリクス専門メーカーです。これまでに発表した安全性や有用性に関する海外論文発表数は28本と群を抜いており、アガリクス専門メーカーの中では最多となっています。

 

各メーカーの発表する研究件数は、信頼できるメーカーであるかの指標にもなります。

 

アガリクス商品を購入する際のポイントをきちんとおさえておきましょう

アガリクスは、菌種(菌株)、産地、栽培方法の違いで、品質が異なります。

 

アガリクス製品を購入する際のポイントは、キング・アガリクス21=KA21株、ブラジル産、露地栽培であるかを確認することです。

 

そして長年の研究開発の実績を持つ信頼性の高い専門メーカーの製品を選ぶようにしましょう。

 

執筆者プロフィール

社長

元井章智

東栄新薬株式会社代表取締役社長

株式会社ケーエーナチュラルフーズ代表取締役社長

慶應義塾大学SFC研究所所員、東京薬科大学薬学部免疫学教室専攻
日本抗加齢医学会会員、NR(栄養情報担当者)・サプリメントアドバイザー

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