執筆者:元井章智
ドラッグストアやインターネットショップでも、アガリクスの製品は数多く扱われています。
専門メーカーだけでなく、多種多様な健康食品を扱うメーカーやサプリメントの企業が製造、販売しており、どれを購入すれば良いのか迷ってしまうという方も多いのではないでしょうか。
同じアガリクスという製品名であっても、産地、製造方法、菌株の種類などで、その品質や有用性には大きな違いがあります。
アガリクスは他の食用キノコと同じく食品です。しかし、粗悪なアガリクスを摂取したために、肝機能障害などの副作用が起きてしまったという事実もあります。
ここでは、アガリクスの副作用についてや安全性の高い確かな品質のアガリクスを選ぶ重要性などを解説していきたいと思います。
健康食品とされるアガリクスは、ブラジルを原産地とするキノコの一種です。和名は「ヒメマツタケ」、学名は「アガリクス・ブラゼイ・ムリル」、「アガリクス・ブラジリエンシス」や「アガリクス・サブルフェセンス」などとされています。
担子菌類に属するキノコで、同じグループには、マツタケやシイタケ、マッシュルームなどがあります。この説明でも分かるようにアガリクスは食品です。
しかし、アガリクスに限らず、さまざまな食品には、人によって体内に入れるとアレルギー症状を起こしてしまうこともがあります。
例えば、食物アレルギーを引き起こす代表的な食品として、卵や牛乳、小麦などがあげられます。
その他にも、そば、ピーナッツ、キウイフルーツ、サバなどの青魚など、その人の体質によって発症するアレルゲンは異なります。
マツタケやシイタケ、マイタケ、シメジなどのキノコ類を食べたときに、じんましんや湿疹、皮膚のかゆみ、発赤、のどの痛み、息苦しさなどのアレルギー症状が起きてしまう方もいらっしゃいます。
キノコを食べてアレルギー症状が出るという方は、アガリクス製品を摂った際にも同様のアレルギー症状が出る可能性がありますので、服用は控えた方がいいでしょう。
なお、一般的なキノコアレルギーの症状は、摂取後、早めに症状が出始め、数時間でおさまるとされています。
しかし中には、呼吸困難やショック症状など、アナフィラキシーを起こしてしまうケースもあります。重症の場合にはそのままにせず、すぐに医療機関を受診してください。
キノコは、食物繊維が豊富な食品の代表格です。様々な健康効果が期待される食物繊維ですが、豊富な食物繊維がマイナスに働くこともあり、アガリクスを摂取してから、下痢をした、お腹がゆるくなったという報告もあるようです。
お腹が張ると感じる方もいるようですが、これらの症状が出た場合、アガリクスの飲む量を減らしてみる、お腹が張る方はアガリクスを飲むときは水の量を増やしてみるなどすれば改善されることがほとんどです。
いずれの場合もアガリクスを飲み始めた際の一時的なものといえます。症状も軽くて済むことも多く、徐々に体も慣れてくるので安心して摂取してください。
アレルギー症状や、お腹がゆるくなる症状は、本人が気を付けて摂取することで大事には至りません。
しかし、深刻な副作用として中国産の粗悪なアガリクス製品を摂取したことで、肝機能障害(劇症肝炎)が起こったという事例があります。
お店に並んでいるアガリクス製品だからこそ、消費者は信用して購入してしまいますが、肝機能障害が起こったアガリクス製品は何が原因だったのでしょうか。
近年の中国は、急速な近代化にともなうPM2.5の大気汚染が世界でも問題視されています。さらには工場廃水による水質汚染、土壌汚染など、人が口に入れる食物を生育するには良い環境が整っているとはいえません。
また中国から乾燥キノコを輸出する際には、カビの繁殖を抑えるために大量のホルマリンを用いるケースもあります。
中国産アガリクスは安価で販売されているため、気軽に購入できます。しかし安価な製品には、安全性が低くそれなりのデメリットがあるのを覚えておきたいものです。
アガリクスは元々、ブラジルに自生する希少なキノコです。現在、市場に出回るアガリクス製品は人工的にハウス栽培されたものが一般的で、ブラジルで露地栽培されたアガリクスを原料とする製品は弊社の「キングアガリクス」以外にはほとんどありません。
ハウス栽培は天候にも左右されず、露地栽培ほどの手間も掛からないため、安価で大量のアガリクスを出荷することが可能です。しかし、人工的な環境下で行われるハウス栽培のアガリクスは見た目も小さく、栄養成分も露地栽培されたアガリクスに比べて大きな差があります。
人工的な環境下で栽培されたハウス栽培アガリクス
一方のブラジル産露地栽培は、一般的なハウス栽培の約10倍ものコストがかかりますが、露地栽培アガリクスは、太陽の恵みと澄んだ空気、美しい水を吸収し、時には風雨にさらされながらも大きく太く立派に生育します。
過酷な自然環境下を生き抜いた露地栽培アガリクス
左:ハウス栽培アガリクス 右:露地栽培アガリクス
露地栽培アガリクスは、ハウス栽培アガリクスに比べ、アガリクスの主成分であるβ-グルカンやビタミンDを豊富に含みます。
弊社のブラジル農場は、アガリクスを一度でも栽培した土地は使わずに、常に新しく土地を開墾しています。栽培前に土壌の確認を行うため土壌汚染の心配はなく、肥沃な大地からしっかりと栄養素を吸収したアガリクスが育ちます。
ブラジルのキングアガリクス農場周辺の様子
日本国内に空輸後も残留農薬検査、重金属検査をなどもしっかり実施し、製品の製造は、日本の製薬会社やサプリメント工場で行っているので安全性が確保されています。
また弊社はアガリクス専門メーカーとして、長年の研究開発の実績があります。弊社の製品に用いられている菌株「キング・アガリクス21株(=KA21株)」は、論文発表数が28本と、多数あるアガリクスの菌株の中でも最も多くの研究実績を積んでいます。
アガリクスは、産地、栽培方法、菌株により、大きく品質が異なります。また、研究実績は製品への安全性、有用性に深く関わってきます。品質の良いアガリクスを選ぶ際には、産地、栽培方法、菌株についてしっかりと確認した上で購入されることをおすすめします。
執筆者プロフィール
元井章智
東栄新薬株式会社代表取締役社長
株式会社ケーエーナチュラルフーズ代表取締役社長
慶應義塾大学SFC研究所所員、東京薬科大学薬学部免疫学教室専攻
日本抗加齢医学会会員、NR(栄養情報担当者)・サプリメントアドバイザー
東栄新薬では、取扱商品ごとにお問い合わせ窓⼝を設けております。各窓⼝までお問い合わせください。
※アガリクスKA21製品に関するお問い合わせは、各販売会社へお問合せ下さい。
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