執筆者:元井章智
慶應義塾大学SFC研究所所員
東京薬科大学免疫学教室
生涯健康で快活な毎日を過ごすことは、私たちの切なる願いです。近年、生活習慣病やメタボリック症候群などの予防には、若いうちからの健康管理が有効であることがさまざまな研究によりわかってきました。積極的に野菜を摂取したり、塩分を控えたり、適度な運動の機会を設けたりする人も格段に増えてきました。
また、ドラッグストアの売り場を見てもわかるように、「足りない栄養素を補完したり、体の機能を高めたりしたい」という声にこたえて、多くのサプリメントや健康食品も市場に出回るようになっています。アガリクスは、健康食品やサプリメントとして、今、大変注目を集めているサプリメントです。
そんなアガリクスとはどのようなものなのか、学名などの学術的な面からも解説していきましょう。
アガリクスは、南米ブラジルのサンパウロ郊外にあるピエダーテ地方にのみ自生するキノコです。ブラジルは、南米大陸で最大の面積を誇る国です。大西洋に注がれる巨大なアマゾン川やブラジル高原など手付かずの自然が残り、肥沃な大地が広がっています。
そんなブラジルの中でもピエダーテ地方は、日中の気温は35度以上、夜は20〜25度、そして適度な降雨がある独特の気候環境を持つ地域です。アガリクスは微妙な気候条件を満たすこのピエダーテ地方でのみ自生しており、人工栽培が極めて難しいこともあって、「神のキノコ」「幻のキノコ」と呼ばれています。
そんなアガリクスが日本にやってきたのは、1965年頃のこと。1970年頃からは日本でハウスによる人工栽培がスタートしたこともあって、一気にその知名度が上がってきました。さらに、1990年代には、健康食品・サプリメントとして注目されるようになってきました。
シチューやパスタ料理などで使われるマッシュルームの学名をご存知ですか?マッシュルームの学名は、「アガリクス・ビスポラス(Agaricus bisporus)」といいます。
アガリクスは、マッシュルームやシイタケ、マツタケなどが属する担子菌類に属するキノコです。担子菌とは「キノコ」として知られている生物グループのことで、ハラタケ目Agaricales、ハラタケ科 Agaricaceae、ハラタケ族 Agaricusの学名をカタカナ表記したものです。アガリクスやマッシュルームなどの属するハラタケ属は現在見つかっているだけでも約30種類あり、それらの学名には「アガリクス」が表記されているというわけです。
一般的に健康食品・サプリメントとして使用されているアガリクスは、学名を「アガリクス・ブラゼイ・ムリル(Agaricus blazei Murill)」といいます。
国際的なキノコに関する学会、国際薬用キノコ学会より、学名を「アガリクス・ブラジリエンシス(Agaricus brasiliensis)」にすべきとの提言があったことから、現在では「アガリクス・ブラゼイ・ムリル」のほかにも「アガリクス・ブラジリエンシス」、その他「アガリクス・サブルフェセンス(Agaricus subrufescens)」という3つの学名が使用されています。
アガリクスには和名も存在します。「ヒメマツタケ」(ハラタケ科ヒメマツタケ)、俗名はカワリハラタケと呼ばれ、親しみやすい存在となっています。
研究が進むにつれ、注目度も知名度も上がってきたアガリクスは、どんな有用成分で構成されているのでしょうか。
アガリクスの主成分はβ-グルカンです。露地栽培したアガリクスには、人工的にハウス栽培したアガリクスに比べβ-グルカンを1.5倍も多く含むといった特徴があります。
また、β-グルカンは分子量が大きく、体内にはほとんど吸収されずに、腸管を刺激して力を発揮するといった変わったメカニズムを持っています。
そして、β-グルカンの分子量を小さく加工してしまうと、著しく効果が減弱してしまうといった研究結果が出ています。インターネット販売されているアガリクス製品の中には、低分子化や、細胞壁破砕などを行い、β-グルカンが低分子化している製品がありますのでご注意ください。
また、アガリクスにはビタミンDも多く含まれています。これは、太陽の光を浴びることにより体内でも合成される有用成分です。カルシウムと同時摂取することで体内での有用性を高めることがわかっています。ただし、注意が必要なのは、どのアガリクスにもビタミンDが含まれているわけではないという点です。ビタミンDは、太陽光を充分に浴びて育った露地栽培のアガリクスにのみ豊富に含有しています。
土地の肥えているブラジル産のアガリクスは、日本産アガリクスに比べるとカルシウム、セレン、銅、鉄分といった成分が多く含まれています。
アガリクスの有用性をしっかりと享受したい場合には、「アガリクスが入っている製品ならどれでも同じではない」ということをしっかりと意識することが不可欠です。「β-グルカンが低分子されていない、大きいままの分子量を維持したもの」「栄養価が豊富なブラジル産露地栽培アガリクスを使用したもの」といった基準から考えると、当社のキングアガリクス製品を選ぶことをお勧めします。
投稿者プロフィール
元井章智
東栄新薬株式会社代表取締役社長
株式会社ケーエーナチュラルフーズ代表取締役社長
慶應義塾大学SFC研究所所員、東京薬科大学薬学部免疫学教室専攻
日本抗加齢医学会会員、NR(栄養情報担当者)・サプリメントアドバイザー
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