執筆者プロフィール
元井章智
東栄新薬株式会社代表取締役社長
株式会社ケーエーナチュラルフーズ代表取締役社長
慶應義塾大学SFC研究所所員、東京薬科大学薬学部免疫学教室専攻
日本抗加齢医学会会員、NR(栄養情報担当者)・サプリメントアドバイザー
執筆者:元井章智
無農薬・有機野菜などを販売するお店でよく見かける、「露地栽培」という言葉をご存知でしょうか。露地栽培とは、温室などの設備を一切使わずに、自然の中で植物や作物を栽培することです。雨や風、強い日差し、その土地の気候や土壌条件を一身に受けながら成長していくのです。自然の恵を享受した露地栽培の野菜は栄養も豊富で、野菜本来の美味しさが味わえるといわれています。近年話題のアガリクスの育て方にも、「自然露地栽培」という方法があります。
このコラムでは、アガリクスの自然露地栽培の方法や、他の栽培方法で育ったアガリクスとの違いなどを見ていきましょう。
アガリクスの自然露地栽培は、世界最大の熱帯雨林アマゾンがある南米ブラジルの地でしか行えないといわれています。手付かずの大自然が残るブラジルの非常に肥えた土壌の栄養をたっぷりと吸収し、美しい澄んだ空気とさんさんと降り注ぐ太陽の光を一身に浴び、アガリクスはすくすくと立派に成長していきます。
アガリクスは、ブラジルのサンパウロの近郊、ピエダーテ地方に自生していたキノコです。ブラジル国内でもアガリクスが自生するのはこの地だけといわれており、現地の人々の間では、「幻のキノコ」「神のキノコ」「太陽のキノコ」などと言い伝えられ、貴重なキノコとして食されてきました。このピエダーテ地方は、日中の気温が約30~35度、夜の気温が約20〜25度と一年を通して温暖な気候です。雨量も充分であるため、アガリクスが自生するために必要な条件が揃っている環境といえます。ブラジルはそれらの気象条件をほぼ満たしています。そのため、自然露地栽培を行なえるというわけです。
アガリクスが自生するピエダーテ地方は、昔から「長寿の地」「健康の地」などとして知られていました。それに注目したアメリカの研究チームが1960年代に現地に入って調査、研究していたところ、アガリクスが発見されたといわれています。
ブラジルからアガリクスが日本国内に入ってきたのは、1965年ごろとされています。それ以降、日本国内ではハウス栽培が行われてきました。そしてアガリクスが人体に与える影響について多くの研究が行われると、さまざまな有用性が確認されました。そのことを機に、アガリクスが健康食品として広く知れ渡ることになったのです。
現在、ピエダーテ地方に自生する天然のアガリクスに最も近いのが、ブラジルで自然露地栽培されたアガリクスといわれています。
(天然のアガリクスに最も近いブラジル産自然露地栽培アガリクス)
日本国内で販売されるアガリクス製品は、日本産、中国産などがありますが、そのほとんどがハウス栽培によるものです。アガリクスのハウス栽培は、透明のビニールハウスを使った方法ではなく、自然光を遮断した真っ暗なジメジメとした小屋で行われます。
(ハウス栽培アガリクス)
(ハウス栽培の様子 日光を遮って暗所で行われます)
同じアガリクスという商品名ではありますが、ハウス栽培と自然露地栽培とでは、品質に驚くほど大きな違いがあります。
まず見た目ですが、ハウス栽培はどれも小さくてアガリクス本来の大きさに育ちませんが、自然露地栽培のものは背丈も太さもハウス栽培の5倍以上も大きく成長します。傘は肉厚で手のひらに乗せると栄養がつまっているかのようなずっしりとした重みがあります。
(サイズの比較 左:ハウス栽培アガリクス 右:自然露地栽培アガリクス)
栄養素の含有量も大きく異なります。例えば、アガリクスの主成分であるβ-グルカンは、ハウス栽培の約1.5 倍もの含有量があります。その他、カルシウムビタミンD、人の体内で作ることができないため食事などで常に摂取し続けなければならないセレン、銅、鉄などのミネラルも豊富に含まれています。
ハウス栽培は、季節や日々の天候に左右されないため、一年を通して大量に収穫することができます。そのため安価で市場に出回り、毎日摂取している方にとっては利用しやすいでしょう。しかし、これほど品質に差があっては、アガリクスを摂取している価値すら失われてしまいます。アガリクス本来の良さを実感できずに、また何の変化も感じられずアガリクスは本当に健康維持に良いのだろうかと疑問を抱きながら毎日飲み続けている方も多いのではないでしょうか。
弊社の「キングアガリクス」は、ブラジルの大自然の中で、完全無農薬・自然露地栽培したものです。毎朝収穫したアガリクスを、長時間かけて低温乾燥させて栄養を凝縮させます。常に新しく土地を開墾しているため土壌汚染の心配もなく、残留農薬検査、重金属検査済みの優れた品質と評されています。
この「キングアガリクス」と、日本産ハウス栽培の栄養素を比較したデータがあります。βグルカンは約1.5倍、ビタミンDが約34倍、カルシウムが約26倍、銅は約10倍というケタ違いの数値でした。これはすべて大自然に囲まれたブラジルの土壌と気候、風土が生み出した賜物です。
弊社の「キングアガリクス」は、ハウス栽培の商品にくらべて高価ではありますが、一般的なハウス栽培の約10倍ものコストを掛け、丁寧に愛情を持って育て上げた商品です。アガリクス本来の良さを体感できるのは、やはりブラジルの大地の恵をたっぷりと吸収したアガリクスだけといえるのではないでしょうか。
執筆者プロフィール
元井章智
東栄新薬株式会社代表取締役社長
株式会社ケーエーナチュラルフーズ代表取締役社長
慶應義塾大学SFC研究所所員、東京薬科大学薬学部免疫学教室専攻
日本抗加齢医学会会員、NR(栄養情報担当者)・サプリメントアドバイザー
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